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個別指導で裏ワザは通用するのか

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新規個別指導、個別指導(1回目:再指導)、個別指導(2回目:経過観察)、個別指導(3回目:経過観察)と1回の新規個別指導と3回の個別指導を経験しています。それ以外にも開設者として、他店舗の新規個別指導にも参加しています。

新規個別指導と通常の個別指導は別物です。経験した人はわかると思います。今回の記事は通常の個別指導を体験したときに起きた出来事をまとめました。浅はかな考えのワタシです。

不安だらけの個別指導

1回目の個別指導のときにメンタルが折れかけていたので、ネットで「個別指導 やり方」「個別指導 回避」「個別指導 裏ワザ」など検索をしていました。すると、圧倒的に上位を占めているのは弁護士サイトでした。

3年目のワタシ

これは弁護士に相談しないといけないような事態になのか。非常に不利な条件で指導がなされるのだろう。怖いな。会社が傾くほどの返金とか、営業停止処分になったらどうしよう…

そう思っていた私になんと攻略サイトの存在が!

個別指導の攻略サイトを発見

※残念ながら当時のサイトは見つけることができませんでした。見つけても真似しないようにしてください。

攻略サイトに記載があったこと

「この指導は全て録音します」と明言すること

時間が限られているので、時間をたっぷりと使うこと

薬歴に書いていないこともメモが残っていると伝えること

ウソみたいですが、本当にそのサイトにありました。そこでこれらを実行することで、小手先のテクニックで個別指導を攻略していこうと考えていました。

「この指導は全て録音します」と明言すること

私は録音機をテーブルに置き、「録音します」と明言しようとした…そのときです。

指導官

机の上に不要なものが置いてあるようです。後ろのテーブルに置いて頂けませんか?テーブルの上にはメモと筆記用具だけを置いてください

丁寧な口調、かつ厳しい雰囲気があり録音しますと明言することはできませんでした。ここで強い気持ちを持って明言できるメンタルがあればそもそも個別指導なんて怖くないはずです。

時間が限られているので、時間をたっぷりと使うこと

いわゆる牛歩作戦です。国会でも偉い人たちがやっているので、国の機関である厚生局でも認められるでしょう。

とにかくたっぷり時間を使い、聞かれたことは一度オウム返しをして、とにかく時間を稼ぐ。どんなに簡単なことでも、ゆっくりと話す。その姿、戦場カメラマン渡部陽一のごとく。

所定の2時間を経過したときには個別指導全体の30名の中で15名までしか進みませんでした。後半は後期高齢者10名なので、ハイリスクなど加算が多い対象になっていました。2時間が過ぎ、逃げ切ったと心の中でガッツポーズをしていましたが、2時間15分、2時間30分と終わることがありません。2時間45分を過ぎたころには25名までしっかりと指導が進みました。

指導官

指導中にメモをして頂いたり、ゆっくりと考えて回答して頂いましたので、少し時間がオーバーしてしまいました。もう少し指導する必要がありそうですが、今日後ろが控えているので終わりにしましょう。

嫌味を言われた挙句、「今日は」という次もあるという匂わせを指導官がしてきました。

薬歴に書いていないこともメモが残っていると伝えること

薬歴の指導内容に書いていないことも「確認している」「メモを薬歴に転記し忘れただけ」と言えばなんとかなるというものですが、これは全く無駄でした。

「確認している」「転記し忘れた」と伝えたところ、このように言われました。

指導官

確認しているかではありません。薬歴に書いているかどうかが薬剤服用歴管理指導料に求められます。そもそも薬歴の記載が指導から時間が経ってから書いていませんか?メモなどなくしてしまう可能性があるので、保管しているのであればすぐに転記しておかないといけません。薬歴は繋がっていなければならないので、メモの内容が次の薬歴に反映できていない可能性があります。これでは薬剤服用歴管理指導料の要件を満たしていない事例になりますね。

素直に「確認していません」で終わらせておけば、浅い傷で済んだのに失敗でした。

個別指導を小手先のテクニックで臨んだ結果

結果は「再指導」でした。翌年も個別指導が確定しました。

そして翌年の個別指導の際に

指導官

前回は少しゆっくりで終わらなかったので、今日はテンポよく進められると良いですね。

ですって。覚えられていて、姑息な手段もバレてました。そして2回目のスタートから印象悪かったですね。

2回目の個別指導では1回目がウソのようにテンポよく応対し、2時間の個別指導の中できっちり30名分を終えて返金も1件程度しか出ませんでした。この結果からも牛歩作戦など全く意味がないことがわかります。時間を掛ければ掛けるほど責められる時間が長くなります。

まとめ

教訓

小手先のテクニックを学ぶよりも調剤報酬の本質を理解した方が良い

結局の当然のことでした。

2回目、3回目の個別指導を行うことで保険調剤全体の意味が分かるようになり、今では個別指導などあまり怖くなくなります。手間は手間ですが、特にプレッシャーもありません。そもそも薬歴の記載のレベルが上がっているので注意されないと思います。

通常の個別指導に比べると新規個別指導などは序の口です。指導官の優しさも違います。新規の方はリラックスして、わからない点などを明確にしてください。自身の薬歴と向き合うチャンスです。

余談

集団的個別指導なく、急に1回目の個別指導に呼ばれたこと、2回目の個別指導が経過観察にも関わらず、1年余りで呼ばれたこと、以上の2点を考えてみると、「診療報酬請求等に関する情報提供があった場合」が考えられます。誰がきっかけで呼ばれるかわかりません。正しく真っ当に経営することが重要ですね。