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薬局経営って難しい?

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薬局経営って難しそう?

チャンピオン

簡単ではありませんが、実は難しいことだと思いません

理由:完成されたビジネスモデル

1956年から医薬分業が開始されて、60年以上が経過して調剤薬局のビジネスモデルは完成されてきています。そして、調剤薬局は日本国内でもよく知られている業態です。さらに調剤薬局はA薬局でもB薬局でも提供する物品は基本的には同じものなので販売するものに大きな差は生じません。

基本的には①患者を集患する ②技術料を増やす ③在庫を減らす という3点を意識するビジネスモデルです。

完成されていないビジネスモデルは下記のような例です。選択肢が多く、自由度が高いために失敗するリスクがどの段階においても高くなります。

例えば私がペルー料理の専門店を開こうとしましょう。

まずは方針を決めます。「長野県で唯一のペルー料理店として地域住民に愛される店にしよう」

次に出店場所を決めます。「繁華街にしようか、駅前にしようか、それとも住宅街にしようか、観光地にしようか」

つぎに仕入先を決めます「どこの卸さんがいいお肉を売ってくれるのかな?香辛料が売ってないものが多いから輸入しないといけないな。輸入卸どこかな?安定供給しているかな?」

開業後も「いくらに設定しようか。1800円くらいにしないと生活できないぞ。日常的なお店ではなくなってしまったな」

そして最後に「ペルー料理ってなじみがないな。どう宣伝すればいいだろう?ペルー料理だけでなくラーメンも出してみよう」

理由:営業方針は国で決定

これが最大の理由です。

基本的な営業方針を国が決めてくれる

国が薬局業界全体の収益化の方針を決めてくれます。個々に値段や方針を考えてやるビジネスは、アイデアがいずれ枯渇して行き詰ってしまうことがありますが、薬局業界はアイデアを無限に国が出してくれるので乗っかるだけで営業を継続することができます。

さらにこの方針は薬局機能を拡大させるように働きかけてくれます。そして国のアイデアは国民(患者)を動かしてくれます。

国が決めてくれるもの:薬局の基本方針

国がサポートしてくれるもの:国民への広報活動

国が公平・公正にしてくれるもの:薬価制度

だから基本的に経営のプロでなくても経営方針が立てられるのです。

この記事のまとめ

他の業種ではゼロから考えていかないといけないところを薬局なら国が決めてくれます。薬剤師という経営の非プロが経営できるようにサポートしてくれます

いかがだったでしょうか?薬局経営が薬剤師でもできる理由を挙げました。薬局経営者は細かい部分の経営ノウハウを覚える必要はありますが、他の業種と比較すると知識やアイデアが少なくても可能です。

チャンピオン

余談ですが…

薬局経営は国が決めてくれるものなので、ある程度はどの経営者でも経営が成り立ちます。しかし、これに気付かない経営者もいて「自分が敏腕経営者」だと勘違いして飲食店などで大失敗しているのを見ます…